前回までKORG Gadget Leアプリで利用可能なドラムマシンガジェットの「London」、セミモジュラータイプのシンセサイザー「DUBLIN」の使い方を説明してきました。
今回は、KORG Gadget Leアプリで使うことが可能な定番のキーボードのサウンドやストリングス、ブラスなどの音色を搭載したガジェット「Marseille」の使い方を説明していきます。
Marseilleは「KORG Module」ほど良い音がする音源ではないですが、汎用的に使える音色が数多く入っていますので、いろいろな音色を試してみることをおすすめします。
もくじ
目次
この記事の流れです。
KORG Gadget Leアプリ ダウンロード
KORG Gadget LeはiPhone、iPad向けの無料アプリとなっており、下記よりダウンロード可能です。
KORG Gadget Marseilleの操作方法
早速、ガジェット「Marseille」の使い方を説明していきます。
PROGRAMS
中央のプログラムメニューで様々な音色を選択することが可能です。
左側にあるカテゴリーのスイッチで、カテゴリーごとに音色を絞り込んで選択することもできます。
2018年3月現在、128個の音色を選択することが可能です。
OUTPUT・ENVELOPE
OUTPUT
アウトプット音量を調整することが可能です。
ENVELOPE
アタック、ディケイ、サスティン、リリースを設定することが可能です。
EFFECTS
FX1・FX2
Marseilleガジェット上で2つのエフェクトをかけることが可能です。
FX1もしくはFX2を選択したあとに各種設定を行います。
EFFECT TYPE
エフェクトのタイプを選択します。
20種類以上のエフェクトから選択することが可能です。
EDIT1・EDIT2
選択したエフェクトのパラメーター1つ目とパラメーター2つ目を調整します。
選択したエフェクトによって調整可能なパラメーターが異なりますので、再生しながらグリグリ動かして設定してみることをおすすめします。
CHORD
コード機能をオン・オフすることが可能です。
コード機能をオンにすると、設定したスケールに沿ったコードを1本指で演奏して録音することができます。
テンポをゆっくりにしてコード機能を使って打ち込みをおこない、後からピアノロールで修正するのがおすすめです。
SCALE
ここからスケールの設定方法を簡単に説明していきます。
Scale Type
スケールタイプで様々なスケールを選択することが可能です。
Key
スケールのキー(調)を選択することが可能です。
スケールタイプとキーを選択したあと、実際にMarseilleの下にあるキーボードで演奏してみます。筆者はこの機能を使って、外出先などで指1本で打ち込んで楽曲の下準備をすることがけっこうあります。
琉球音階やホールトーンなどかなり多彩なスケールから選択することができますので、知らないスケールもありかなり参考になります。
ぜひいろいろなスケールを実際に試してみてください。
デモ音源
下記は、前回SoundCloudにアップした「DUBLIN」でベースを打ち込み、ベタ打ちですがドラムマシン「LONDON」とMarseilleでコードを入力したデモ音源のコード部分のMIDIノートとなります。
前半4小節は、A5、C5、E5、G5のAマイナー7thコードとなっています。
Aマイナーのコードをリアルタイムで入力したあとに、7thの「G5」を手動で追加しました。
後半4小節は、D5、F5、G5、A5のDマイナーコード+SUS4となっています。
Dマイナーのコードをリアルタイムで入力したあとに、4thの「G5」を手動で追加しました。
まとめ
「Marseille」ガジェットは主旋律のメロディとしてはやや物足りないかもしれませんが、汎用的な音色が多く入っていますので、オケのバックに入れるのには使えると思います。
ぜひ、時間があるときにコード機能、スケール機能を使っていろいろな音色を試してみてください。
ドラムマシンのLondonでリズムトラックを作成する方法は下記参照してください。
セミモジュラータイプシンセサイザーDUBLINでベースを打ち込む方法は下記参照してください。