iPhoneやAndroid、Windowsでも使える「FL Studio Mobile」は、エレクトロニック・ミュージックを作成するのに非常に強力なアプリです。
筆者は、AndroidスマホでFL Studio Mobileを利用していますが、音色の設定、オートメーションやエフェクトの設定が直感的にできて、ダンスミュージックを作るのに重宝しています。
前回は、ベースシンセ「Transistor Bass」の基本的な使い方を説明してきました。
軽く動作して音も良い、ベーシックなシンセサイザー「Minisynth」がダンスミュージックのバックトラックを作るのにけっこうおすすめです。
今回は、「Minisynth」シンセサイザーの基本的な使い方を説明していきます。
もくじ
目次
この記事の流れです。
FL Studio Mobile アプリ ダウンロード
FL Studio Mobileは有料のiPhone、Android、Windowsアプリとなっており下記よりダウンロード可能です。
Minisynthの6つの基本的な使い方
早速、Minisynthの詳しい使い方を説明していきます。
Oscillator
オシレーターの種類
Saw、Saw + Saw、Pulse、Square + Saw、Square + Square、SuperSaw、Bell、DeafSaw、Spread Oct、Spread 5th から選択することが可能です。
Modifier
上記で選択した波形によって、pulse widthやピッチ、デチューンなど設定可能な項目が変化します。公式マニュアルに設定可能な項目の記載はありますが、実際に下部の鍵盤を鳴らして効果を確認しながら設定するのがおすすめです。
Noise
付加するヒスノイズの量を調整することができます。
Transpose
オシレーターの音の高さを上下12半音で設定することが可能です。
Filter
Cutoff
ローパスフィルターのカットオフ周波数を設定することが可能です。
KBD TRK
キーボードフォローを設定することが可能です。
VEL TRK
ベロシティーによってフィルターにどのくらい影響を与えるかを設定することが可能です。
Resonance
レゾナンスを設定することが可能です。
Filter Envelope
フィルターエンベロープのアタックタイム、ディケイタイム、サステインレベル、リリースタイムを設定することが可能です。
Amount
フィルターエンベロープにどのくらい影響を与えるかを設定することが可能です。
Low Frequency Oscillator
LFO Amount
LFOでコントロールするモジュレーションの量を設定することが可能です。
LFO Rate
LFOのスピードを設定することが可能です。
LFO Shape
LFOの波形をSine、Saw、Squareから選択することが可能です。
LFO Destination
LFOのターゲットを、フィルター、オシレーターのピッチ、オシレーターのModifierから選択することが可能です。
MW
モジュレーションの強さを設定することが可能です。
MW Destination
モジュレーションのターゲットを、フィルター、オシレーターのピッチ、オシレーターのModifierから選択することが可能です。
MASTER
マスターエンベロープのアタックタイム、ディケイタイム、サステインレベル、リリースタイムを設定することが可能です。
Voice Mode
ポリフォニック、モノフォニック、オートポルタメント設定のモノフォニックモードであるリードから選択することが可能です。
Slide
その音から次の音への経過時間を設定することが可能です。
FX
Distortion
- Drive:ギターアンプタイプのオーバードライブ量を設定可能です。
- Decimator:デジタルタイプの歪み量を設定することが可能です。
Delay
- Feedback:ディレイのフィードバック回数を設定することが可能です。
- Filter:ディレイ音の高周波の量を設定することが可能です。
- Mix:ドライ音とディレイ音のミックス量を設定することが可能です。
- Time:ディレイ音のスピードを設定することが可能です。
Chorus
- Rate:モジュレーションに影響を与えるLFOのスピードを設定することが可能です。
- Depth:コーラスエフェクトの深さを設定することが可能です。
- Mix:ドライ音とコーラス音のミックス量を設定することが可能です。
Phaser
- Speed:モジュレーションに影響を与えるLFOのスピードを設定することが可能です。
- Width:位相を変えた2つの音の周波数の幅を設定することが可能です。
- Feedback:レゾナンスのようなフィードバック量を設定することが可能です。
- Frequency:位相を変えた2つの音のセンター周波数を設定することが可能です。
- Mix:ドライ音とフェイザー音のミックス量を設定することが可能です。
まとめ
FL Studio MobileのMinisynthは、基本的な設定を行うことができるシンセサイザーで動作がかなり軽く音もけっこうおすすめです。
シンプルな設定画面なので、設定方法を1回覚えてしまうと、フィルターやLFOなどの設定を曲に合わせて自分で微調整可能になりますので、ぜひ使ってみて下さい。
FL Studio Mobileの基本的なMIDI打ち込み方法は下記参照してください。